教育の指針
建学の精神
本校はその母体である國學院大學の「建学の精神」を受け継いで教育活動を行っています。國學院大學の「建学の精神」は、明治15年(1882年)、大学の前身である皇典講究所の開黌式において、初代総裁の有栖川宮幟仁親王が述べられた「告諭」に示されています。「告諭」には次のようにあります。
凡學問ノ道ハ本ヲ立ツルヨリ大ナルハ莫シ
故ニ國體ヲ講明シテ以テ立國ノ基礎ヲ鞏クシ
徳性ヲ涵養シテ以テ人生ノ本分ヲ盡スハ
百世易フベカラザル典則ナリ
而シテ世或ハ此ニ暗シ是レ本黌ノ設立ヲ要スル所以ナリ
皇典講究所の設立された明治時代の前期は、欧米列強諸国の思想、文化、体制の導入に急ぐあまり、日本古来の思想や文化が顧みられない状態にありました。この反省から皇典講究所は設立されたのです。「告諭」で述べられている建学の主旨は次の通りです。
人生を豊かにする学問の道を進むには、日本人である我々は日本人としての根本を確立する必要があります。そのためには「国体の講明」と「徳性の涵養」の2つが必要であるといいます。「国体の講明」とは、我が国の成り立ちと在り方を知り、将来の進むべき道を見極めること、「徳性の涵養」とは、国民の1人ひとりが古来からの道徳心を理解して、各人の人生を全うすることを意味します。
この「国体の講明」と「徳性の涵養」が國學院大學および本校の建学の精神として、今日まで受け継がれているものです。